はじめに
サーフィンは自然を相手にするスポーツである以上、ケガのリスクを完全になくすことはできません。
特に沖縄ではリーフ(岩やサンゴ礁)のポイントが多く、波のサイズが上がると予想外のトラブルにつながることもあります。
この記事では、サーフィンで起こりやすいケガの種類と原因、具体的な予防策、万が一の対処法までをわかりやすく解説します。
安全に、そして長く海を楽しむために、正しい知識を身につけましょう。
サーフィンで多いケガとは?

切り傷・打撲
サーフィンで最も多いのが切り傷・打撲です。
主な原因は以下の通りです。
- 海底の岩やサンゴ礁
- サーフボードのフィン
- 自分のボードとの衝突
- 他のサーファーとの接触
浅いポイントでは、リーフで足を切るケースが多く見られます。これはイメージしやすいと思いますが、意外とサーフボードのフィンは危険です。刃物のように切れます。
また、波に飲まれた時の自分のボードとの接触・衝突はあるあるです。
捻挫
テイクオフに失敗して時に起きやすいのが捻挫です。
- ボード上で足をひねる
- 不自然な体勢で着水する
ワックスがしっかり塗れてなかったり、波に巻かれる時に足を捻りやすいです。
慢性的な首・腰・肩の痛み
サーフィンはパドリング(うつ伏せで漕ぐ動作)や波待ちの時間がほとんどです。
そのため、首・肩・腰に継続的な負担がかかります。
特に多いのは:
- 肩の使いすぎによる筋肉の炎症・鍵の断裂
- 反り姿勢による腰痛、ヘルニア
- 首の筋肉の疲労や頸髄症・神経根症
一度の大きなケガではなくても、積み重ねで慢性痛になるケースが少なくありません。
なぜサーフィンでケガをするのか

無理なサイズの波に入る
自分のレベルを超えたサイズの波に入ることは、大きなケガにつながる原因のひとつです。
サーフィンのレベルアップするには大きな波に挑戦することは必要ですが、ケガをするリスクを高めます。
- ドルフィンスルーの失敗で波に巻かれる
- テイクオフやライディング時のワイプアウト
- リーシュが切れる
サイズが上がると、波のパワーは一気に強くなります。
上手くボードをコントロールできないと、ボードや海底への衝突が起こりやすくなります。
混雑したポイントでのサーフィン
人が多いポイントでは、接触事故のリスクが高まります。
- ゲットアウトの時に他のサーファーのライディングラインに入ってしまう
- 波待ちの時に他のサーファーとぶつかる
- 1つの波に複数人が乗って、ぶつかる
特に初心者は、自分の動きに集中するあまり周囲が見えなくなりがちです。人が多いと、サーフィンだけに集中することができません。
海底がリーフ
沖縄の海底は砂ではなく、リーフや岩場のポイントです。ビーチコンディションと同じようにサーフィンすると大ケガにつながります。転び方・ボードから降りるのにも、リーフとぶつからないように工夫が必要になります。海底に刃物が敷き詰められているかのように丁寧に着水するようにしましょう。
また、干潮時や、小潮の時はリーフが水面から近くなりケガをするリスクが高まります。
準備運動不足・クールダウン不足
皆さんはサッカーや野球をする前はアップ、クールダウンをすると思います。
サーフィンはスポーツです。他のスポーツと同様に準備運動、クールダウンが必要です。
準備運動を怠ると、肉離れ、腱の断裂、捻挫等の確率を高めます。
また、クールダウンを怠ると疲労が蓄積し、慢性的な痛みにつながります。
ケガを防ぐための対策

レベルに合ったポイント選び
自分の実力に合った波を選ぶことです。
ケガを避けたいなら無茶な挑戦はやめた方がいいです。
サイズが大きすぎる波や、カレント(離岸流)が強いポイントは、ケガのリスクが大きく上がります。
混雑を避ける
可能なら
- 潮が引くタイミングを狙う
- 平日を狙う
- 人の多いメインピークを外す
- 人の少ない端で練習する
沖縄では一般的に、満潮の前後2時間にサーフィンが可能と言われています。また、上げ潮に良い波が来ることが多く、上げ潮を狙って入水するサーファーが多いです。なので、人が減る下げ潮をあえて狙ってポイントに入ることで混雑を避けることができます。
平日は仕事のある人が多いので、休日と比べて人が少なくなります。特に平日の日中などは人が少なくておすすめです。医療系や消防士など、夜勤のあるサーファーはその辺は有利ですね。
人が多いピークは避けることをおすすめします。波が良くても乗れなければ楽しくないです。良い波が来ているときは周りを見渡してください、意外とインサイドとか隣のポイントが綺麗に波が割れていることがあります。
これらのことだけで受傷リスクはかなり下げられます。
ケガのリスクと共にサーファーとのトラブルも回避できます。
ヘルメット・ブーツの着用(リーフ対策)
沖縄などリーフが多いエリアでは、
- サーフィン用ヘルメット
- リーフブーツ
これら着用はとても有効なケガ対策です。
ほれた波でも、丸腰でいるよりは思い切って突っ込むことができます。
入水前後のストレッチ
サーフィンはハードな全身運動です。
特に首・肩・背中への負担が大きいスポーツ。
入水前にこれら箇所を中心に全身の動的ストレッチを行うことで、体温が上昇し、可動域を広げることができます。肉離れや関節トラブルを防ぎやすくなります。
また、入水後はクールダウン・静的ストレッチをするようにしましょう。
筋肉の緊張を緩め、疲労回復につながります。
「海に入る前・後の5分のストレッチ」が、サーフィンを長く安全に続けられる体を作ります。
サーフィン中にケガをしたときの対処法

切り傷・打撲
軽傷なら続けてもいいと思いますが、流血がヒドいとサーフィンにも影響がありますし、また、そのサーフィンポイントにサメなどの危険生物を呼びかねません。無理せず、海から上がりましょう。
捻挫
無理せずに海から上がりましょう。
”RICE法”が基本です。
- R (REST):安静にする。
- I (ICE):患部を氷等で冷やす
- C (COMPRESSION):包帯や包帯の代用となるもので適度な圧迫。
- E (ELEVATION):患部を心臓よりも高く上げる。
腫れがひどい場合や患部に変形がみられた場合は、腱・靭帯の断裂や骨折の可能性があるので、医療機関を受診してください。
急な首・腰・肩の痛み
患部はあまり動かさないようにして、知り合いがいればその人の力も借りて安全に海から上がりましょう。
特に首・腰は中枢の神経がある場所なので、今後の人生にも影響しかねません。無理せずに、医療機関を受診しましょう。手足の痺れがある場合は必ず病院に行ってください。
サーフィンをしばらく休まないといけなくなる可能性はあると思いますが、体の方が大事です。
慢性的な首・腰・肩の痛み
多くのサーファーがこのような慢性的な関節痛を抱えたままサーフィン人生を送っているのが現状です。サーファーは良い波があれば体よりもサーフィンを優先してしまうものです。
しかし、手足の痺れなど日常生活に支障が出てきたら、医療機関を受診しましょう。病院にいる理学療法士などは体の動かし方に精通しています。体の負担を減らすような動きを教えてもらうことができるはずです。今後のサーフィンの上達につながることもあるかもしれません。
まとめ|安全に長く続けるために
サーフィンは自然相手のスポーツだからこそ、打撲や裂創、捻挫、首・肩・腰の痛みなどのケガは必ず起こります。
予防策、対処法を知ってなるべく安全にサーフィンをするようにしましょう。
安全に続けられれば、サーフィンは一生楽しめる趣味になります。
焦らず、長く、海と付き合っていきましょう。



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